第5章 乙女の秘密
「あ?何だ上官に隠し事か」
「本当に何でもありませんって!」
「そう言われると無視できないな」
「私では本当に分からないんです」
は必死だ、ますます怪しいとばかりに問い詰めようとするが
「兵長が女性か医師でしたらご相談できるのですが」
「あ?どこぞの奴とイチャコラしてガキでもできたか?」
「違いますっ!もう・・・本当に困らせないで下さい」
そこへ人影が現れた。
「リヴァイ、あんまりを困らせるな。にもお前には言いづらい事があるだろう」
「エルヴィンか」
リヴァイはいかにも“邪魔しやがって”と渋い顔をする。
「お前はのことになると見境がなくなる傾向があるな」
「フン、じゃぁお前には分かってるのかよ」
「それは私にも分からん」
そういうエルヴィンだが、どこかリヴァイとは違う大人の余裕があった。
「、調査兵団の1人の女性兵士を紹介しよう。彼女は医者ではないが
人体や巨人に関する研究をしている」
それに対してリヴァイは抗議する。
「エルヴィン、ハンジにを切り刻ませる気か?」
「大袈裟だな、リヴァイ。さすがにを切り刻んだりはしないさ」
やがてエルヴィンはとリヴァイを連れてハンジの研究室を訪れた。
「ハンジ悪いがの相談に乗ってもらいたい」
ハンジはを見ると
「可愛いっ!こんな可愛い子があの女買いリヴァイを骨抜きにした理由が分かったぜ!」
「おい、クソメガネ。両足折られたいか?」
リヴァイはまるでには聞かせたくないかのように凄んでみせる。だが、時すでに遅しは顔を真っ赤にしてリヴァイを見ている。
「ああ、忘れてた私はハンジってんだ。よろしくね!」
そう言っての頭をクシャクシャと撫でる。
「で、相談って?」
エルヴィンをハンジが見ると彼は軽くウィンクしてリヴァイを連れて立ち去ろうとした。
「おい!エルヴィン、俺をどこに連れて行く気かだ!」
「お前は団長室だ。」
「俺にも聞かせろ!」
「俺もお前もの相談には同席しない・・・リヴァイ、団長命令だ。」