【Harry Potter】 Missing Heart
第23章 シングルアゲイン
「はい。その強い思いと思い出が今のスネイプ先生を作り上げているということは事実ですし、その思い出が土台となって、なおかつ私を好きになってくださったのですから。その思い出を否定することは、すなわちスネイプ先生の私への思いを否定することにもなります。」
再び沈黙が支配する。スネイプにとっては全く予想のつかなかったの言葉に彼は頭を殴られたような衝撃を感じた。
(は私のリリーへの想いを否定しないというのか)
「君は以前に私が想いを寄せていた者に対して嫉妬をしないのかね」
「なぜ私がスネイプ先生を愛していた人に対して嫉妬をする必要があるんですか?私にはそこまでスネイプ先生の心を支配する権利なんてありません。」
「そうかね。」
スネイプにはに、そう答えるのが精一杯だった。
「ならば私は君に我を忘れるくらいの恋を知ってもらいたいものだな。私がお教えいたそう」
「え・・・?」
それを聞いたは一瞬にして顔を赤くする。
「恋に関しては初学者なのでお手柔らかにお願いいたします」
ニヤリと笑うスネイプにはそう返すのが精一杯だった。
二人の恋は始まったばかり、どうなっていくかは神のみぞ知るところだろう。