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【Harry Potter】 Missing Heart

第23章 シングルアゲイン


シングルアゲイン





この日は珍しくは授業がない日だった。スネイプがの体調をおもんばかっての事だった。

この日もスネイプはの部屋にマグルの医学書を借りにやってきた。
すると、この日のは部屋で曲をかけながらコーヒーを飲んでいた。


「ああ、。今日も本を借りに来た。」

「どうぞ、今日は何の本ですか?」


スネイプはよくの部屋にマグルの医学書を借りに来る。それはも既に慣れっこになっていた。


「今日は”今日の治療薬2017”と“精神科”の本を借りたい。」

「ああ…精神薬ですか。ちょっと待って下さいね。」


そう言うとは本棚の前で『うーん』というと3冊の本を取り出した。

「統合失調症について知りたいのだ。あれはなかなか厄介な病気だ」

「ええ、精神薬に関してはマグルも確固たるエビデンスはないものの“ドーパミン仮説”という仮説の元に薬を使用していますからね。難しいですよね。」

「詳しいな。」

「いえいえ、薬に関してはサラリとしか覚えていませんよ。“ドーパミンD2受容体のアンタゴニスト”なんて言われた時点ではお手上げです。」


そう言うとは肩をすくめた。

もちろんスネイプはの“お手上げ”部分も理解していたが、ここは魔法界。マグルの薬について少しでも理解がある存在であるは彼にとっては“職業的孤独感”を緩和するには十分だった。


「よく臨床では慢性期の不穏状態の頓服薬ではレボメプロマジンマレイン酸塩という薬品で商品名ではヒルナミンという薬を使います。第一世代の薬なので副作用は強いですが。」

「ではエビリファイは?」

「第三世代の薬で第一世代ほど副作用は少なめです。定期的な服薬するのが困難な患者の場合はデポ剤といって2週間に1回の筋肉注射で一定の血中濃度を確保する方法があります。」

「臨床例に関しては君の知識の方が本よりも分かりやすいな。」

「自分が今までの生きてきた歴史の一部ですから。」


そう言っては微笑む。
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