【Harry Potter】 Missing Heart
第18章 再生される心
再生される心
ホグワーツが夏休みになった。が、その夏休みになる前日にはスネイプにホグワーツに
残るようにと言われた。
既に学生たちは定期試験も終了し明日は学校であるホグワーツを去るために浮き足立っている。もその一人だったが
「急だが、明日から君には一つの試験を受けてもらう。明日から1週間滞在したまえ」
「試験?何の試験でしょう。」
「進級試験だ。」
「え?だって、私定期試験は全て通過したはず。」
予想すらしていなかった試験の通達には今までの努力は一体何だったのかと半分
泣きたかった。
「確かに、2年次への進級はパスしている。」
「え・・・?だったら。」
「君は次年度に3年生に進級できたら、させるようにとのダンブルドア校長からのご意向だ。」
「3年生へ・・・?」
頭が着いて行けない。には飛び級試験の事は敢えて伏せられていたからだ。
「これを見なさい。」
スネイプが取り出したのは各教授陣たちのの飛び級試験実施への推薦文だった。
「今までよく頑張ってきたな。君の努力の一つの形だ。」
それを聞いたとたんは顔を上げた。
(え。私、今スネイプ先生にほめられた?)
口を開けば勉強のことを口やかましく指摘されることばかりのはスネイプにほめられたことはない。いや、元々彼は学生をほめることは殆どない。
「わたし・・・私。」
の目からは涙がぽろぽろとこぼれる。今まで他の学生と比べてもは勉強にかなり多くの時間を費やした。緊張の糸が切れたように涙が止まらない。
驚いたのはスネイプだった。全く予想だにしていなかったの反応だった。