【Harry Potter】 Missing Heart
第13章 ゴシップ誌
「さんには恋人はいらっしゃるんですか?」
「残念なことにいないわ、私はマグルの大学でずっと勉強ばかりしていたから出会いがなかったの。だから、あなた方も勉強ばかりしていると私みたいになっちゃうかも、人生勉強や仕事だけだと味気ないものよ。」
ふふっと笑ってはベンチを立った。
「さぁ、そろそろ部屋に戻るわね。私もあなた方と同じ寮ね?よろしくね。」
「でも、さんはスリザリン寮にはいらっしゃいませんよね?」
「ええ。私はみんなとは別の勉強もしていて消灯時間が間に合わないので別の部屋にいるわ。」
「今度、遊びに行っていいですか?」
「ええ、でも私の部屋の場所は一般の学生さんが入れない場所にあるの。なので来るときは必ず寮監の先生の許可をもらってね?」
スリザリン寮が減点になるのはつまらないでしょう?と一言を添えて。
そしては二人の元を去った。が残された二人は気づいた。
「さっき、さんが使った魔法って。」
「多分・・・翻訳術ってやつ。名前は知ってるけど。」
「7年生の教科書にも載ってないよね?」
「そりゃ、ね。翻訳の必要な仕事でも着かない限り普通の人は使わないもの。」
「普通1年生が使える?」
「普通は使えない、もとい私たちも多分使えない。」
二人はの後ろ姿を見つめていた。は杖を歩きながら無言で杖を振りパッと空中から何か食べ物らしきものを取り出して囓って歩き出したのを見て唖然とする。
「1年生が無言呪文で杖を一振りして食べ物だせるっけ?」
「普通は無理。」
「優秀ってのは。」
「多分、合ってる。」
そして更に二人は気づく。
「でもさ、あの食べ物を出す仕草ってどこかで見たよね?」
「前年度のスリザリン寮監のスネイプ先生が学年末試験と進路指導でテンパって食事を
摂る時間もないときにやってた。」
「だよねぇ。」
スネイプとの恋人説は本人によって否定されたものの彼女たちにとっての真相は
微妙に宙に浮いたままになった。