第13章 ゴシップ誌

『大戦の英雄セブルス・スネイプに恋人か？ホグワーツに現れた謎の成人での新女子学生。女子学生の父親は彼の命を助けた聖マンゴ魔法疾病傷害病院のDrリョウ・の娘。
その浅からぬ関係に見える意図とは。その女子学生は今年度6月よりホグワーツに入校し、9月の新学期では新1年生として学生生活を送っている。成績優秀であるとされるがバックボーンに恋人であるセブルス・スネイプの影があるとされている。しかしなぜ彼女が学齢期ではなく成人になってホグワーツに入学したかは多くの謎が･･･』


それを読み終わったは衝撃で頭が真っ白になった。


「あの･･･大丈夫ですか？」


言葉を失ったに少女たちは心配する表情を浮かべると同時に”本当なのだろうか”と言った興味も入り交じっていた。


「確かに、記事には事実も含まれてはいるけれども決定的に違うところがある。それは”恋人”というところ。スネイプ先生と私は純粋に教師と生徒という関係よ。私が大人になってホグワーツに入学したのは魔法使いの間に生まれた私が子どもの頃には魔力がなかったから、スクイブとしてマグルの世界で生きてきたの。でも大人になって魔力が発現した。私はその魔力のコントロールのためにホグワーツやってきたの。」


は衝撃を受けつつも微笑んでそう答えた。


「え･･･そうだったんですか？」
「ええ。残念なことに恋人という関係ではないわ。」


肩をすくめながらは続ける。


「スネイプ先生のことはマグルの世界で育った私には残念ながら殆ど私は知らないわ。
強いて私が彼のことについて知っていることと言えばホグワーツの教師であると言うことと、魔法史の教科書に書かれていることのみよ。とても偉大な方だとは聞いているけれども。本当に何にも知らないの。」


思わぬの返答に女子生徒は少し残念そうな顔をした。ホグワーツの7年生と言えば多感な時期であり恋にも興味を持つ時期。そんな彼女たちにはほんの少しうらやましさを感じていた。


「あなた方二人はまだ若いわ。いっぱいいろんな人と出会って素敵な恋もしてね！」


そう言っては雑誌を英語表記に戻して二人に返した。