• テキストサイズ

【Harry Potter】 Missing Heart

第11章 優しさに目覚めたとき


優しさに目覚めたとき



の体調不良の報告は速やかにダンブルドアとマクゴナガルに報告が行った。
それを聞いたマクゴナガルは


(やっぱり。)


と言ったような顔をして顔をしかめたが、ダンブルドアは穏やかだった。


「して、の状態はどうじゃのぅ?」


マダムポンフリーは少しホッとした顔をして続ける。


「セブルスが調合した薬で何とか解熱して今は自室で安静している状態です。
勉強については絶対にさせてはならないと彼には厳命しておきましたよ。」

「そうか、それではひとまず安心じゃ。」

「良くありませんよ!校長、セブルスは全快後には罰則として有毒食虫植物の蔓の
採集を彼女に命じたそうですよ。2年生の薬草学の範囲ですよ!」


プッと頬を膨らませ憤るマダムポンフリーにダンブルドアは声を上げて笑った。


「ほっほぅ、罰則に有毒食虫植物の蔓の採集かのぅ。まるで昔のセブルスに戻ってきた
みたいじゃのぅ。」


まるで昔話を思い出すかのように笑うダンブルドアにマダムポンフリーやマクゴナガルは怪訝な表情を隠せない。


「彼の持つ相手を真に思う優しさが目を覚ましたのかも知れぬのぅ。あれ以来無気力であったセブルスが・・・ここまでのために動くとはわしも思わなんだ。」


先の戦いの後、スネイプは教壇に戻ったがかつてのような毒舌や依怙贔屓も殆どなくなり
”静かな先生”になっていた。恐らくもはや闇の帝王を欺くための演技も必要なくなったからだろうと言うのがもっぱらの噂だったが。ダンブルドアの見方は違っていた。


「愛の反対は何と言われているか二人とも、ご存じかのぅ。」
「・・・・・・」


二人は何のことか分からなかった。


「愛の反対は”無関心”じゃよ。憎しみではない、相手や物事のそのものに関心がなくなる事じゃ。憎しみはまだ相手に関心があるということじゃが無関心は無明の闇じゃ」

「セブルスはよぅやっと生きる目標を見つけることが出来たのじゃ。それがじゃ。
最初はDrの娘として恩義を感じ引き受けたのじゃが、今は違う。の成長と自立を真に彼は純粋に願っておる。」


しんとした校長室内にダンブルドアは更に続ける。
/ 175ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp