【Harry Potter】 Missing Heart
第7章 第7章 入学準備
入学準備
は朝食も早々にスネイプにダイアゴン横町に連れ出された。
「あの・・・これから何を?」
「これから君に必要な学用品を買いに行く。」
そう言ってスネイプはに数枚の羊皮紙を突きつけた。
「今日はこれだけの物品を購入せねばならぬ。側を離れるな、そして余計な物に
決して触れるな。」
それを見たはまた、めまいを起こしそうになった。
「これら全てが本当に必要なのですか?」
「必要だ。しかもこれで最低限だ。」
「大学よりも大変そう。」
の通っていた看護大学もなかなか大変であったが、これらのリストに書かれている
全てを使いこなす必要があるとなると、その労力たるや想像に余る。
「大変でしょうなぁ。」
くつくつとスネイプが笑う。
「精々努力して早く卒業することですな。」
「でも・・・ホグワーツは7年制と聞きました。」
「確かに、だが校長は次年度から新たに飛び級制度を設けられる。全ては君の努力次第と
言うことになる。無論落第もあるがな。」
落第と聞いては苦笑いをしつつこう思った。
(絶対に何が何でも落第は避けたい)
と誓ったという。
次々と店に寄り、スネイプは勝手知ったるかのように必要な物品を購入していく。
だが、最後の一つだけはそうはいかなかった。
「さて、最後の買い物だ。魔法使いにとって命の次に大切なものだ。」
そう言ってスネイプはオリバンダーの杖の店にを連れていく。すると奥から
年老いた一人の老人が出てきた。
「おや、スネイプ教授。今日はお珍しい、女性を連れてのご来店ですかな?」
「ああ、次年度から彼女がホグワーツに入学する。杖を一つ見立ててもらいたい。」
「この女性がですか?」
オリバンダーは驚いたようにを頭の先からてっぺんの先までじっと見つめている。
「失礼ですが、大人の方ですな?」
「そうだ、特殊な事情があり大人が一人入学する。無論、他言は無用だ。マスコミが誤解してかぎつけると色々と面倒だ。」
「承知いたしました、ではこちらへどうぞ。杖腕はどちらですかな?」
オリバンダーにそう言われたはきょとんとする。が、スネイプがすかさず続ける