【Harry Potter】 Missing Heart
第1章 プロローグ
プロローグ
その日はカラリと晴れた日だった。
ホグワーツに聖マンゴ魔法疾患障害病院の癒者と一人の魔法症の役人がアルバス・ダンブルドア校長の元を訪れた。
二人がホグワーツの校長室に訪れるとダンブルドアは待っていたというように柔らかい笑顔を浮かべて二人を出迎えた。
「おおう、久しぶりじゃのぅ。リョウ!その節は大変にセブルスとワシが世話になった。」
「お久しぶりです、ダンブルドア先生。顔色もよろしくお元気そうで。」
そう言うとリョウは握手をした。
校長室の中は先の大戦前と変わらず様々な不思議な物が置いてあり、不死鳥のフォークスも鳥かごの中で毛づくろいをしている。
「ああ、何もかも君の尽力のおかげじゃよ。ほぉれ、ますます元気じゃ!」
今日、訪れた癒者は先の大戦で重体に陥っていたセブルス・スネイプとアルバス・ダンブルドアが聖マンゴ魔法疾患障害病院に運ばれた際に主治癒となった優秀なドクターであり。
今や魔法界のヒーローとも言える二人の生命を救ったとして様々な本にそのサクセスストーリーが載っている。
「スネイプ教授もお元気ですか?」
「おう、セブルスも元気じゃよ。ほれ、噂をすれば・・・」
校長室の合言葉を言って入ってきたのは、かのセブルス・スネイプだった。
「校長、どうされましたかな?」
1年生の授業終了直後に呼び出されたスネイプはやや機嫌が悪かった。
「おう、ご苦労じゃ。セブルス。君にも客人が来ておる。」
そう言われ、ややうつむいていたスネイプが顔を上げると。そこには見慣れた癒者が立っていた。
その姿を見たスネイプは柔らかい表情になり彼を迎えた。
「これはDr。お久しぶりですな。その節は大変世話になった。」
スネイプは闇の帝王の戦いの後に聖マンゴ魔法疾患障害病院に搬送され2年の長い闘病生活の末にホグワーツの魔法薬学教授職へと復帰した。その間の彼の心身の治療とケアに当たったのがDrだった。
ダンブルドアは校長室に置いてあるソファーに二人を案内すると用意していた茶菓を出ししばし、昔の話に花が咲いた。が、それを途中で申し訳なさそうに途切れさせたのは
魔法省に勤めるパーシー・ウィズリーだった。