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【Harry Potter】 Missing Heart

第35章 恋愛小説


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この日からは猛烈な勢いで課題を提出していった。
その量はスケジュールを組むスネイプにとっても驚異の早さだった。
しかも中身も一切の妥協はない。


「・・・この課題の締め切りはまだ3日後のはずだが。それとこちらも2日後。一体どうしたというのだね?」


余り性急な課題提出はの身体に過大な負荷をかけるため健康管理も担うスネイプは
避けたい。だが、の口から出てきた言葉は彼の予測する理由の斜め上を行っていた。


「あの~少し課題や勉強を前倒しをして本を読みたいんです。今、課題に当てている
自由時間に読みたいんですよ。」

「本とな、またマグルの医学書でも読むのかね?」

それに対してはスネイプから目を逸らし視線を宙に彷徨わせる。
この行動はがスネイプに対して”余り知られたくない”というサインだ。


「いや~、全く勉強とは関係ないですよ~。」


本の内容についてはは触れたがらない。
スネイプは言いたくないのだな、と思いそれ以上の追及は止めた。さすがにそれ以上を
求めると”拘束”になる。


「分かった。自由時間の過ごし方は君次第だ。無理しない程度にしたまえ。」


それを聞いたは嬉しそうに笑顔をスネイプに向け、部屋に去って行った。
そしては懸命に課題を仕上げて3日間の自由時間を確保した。
授業が終わるとはまるで待っていたかのように部屋に引き上げてしまう。


(よっぽど読みたいみたいだな。)


はいつも通りまじめにソツなく授業を受けているが、内心ではソワソワしていることがスネイプにはよく分かっていた。
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