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【Harry Potter】 Missing Heart

第34章 失いたくない気持


初めて杖の買い物に行った時の場面だ

「おや・・・その杖は。リリーエヴァンズと同じじゃ」

オリバンダーに言われた言葉にスネイプは戸惑いを隠せない。


色々な記憶がの前で展開していく、些細な事や大きな出来事も。だが記憶を重ねる
うちにスネイプの中ではに対する思いが変わっていくことを感じる。
に初めてキスをした時、を初めて抱いた時。

そこに既にリリーエヴァンズの影はない。

そして最後に出てきた記憶がついさっきの出来事。

に死食い人の放った呪いがかすりそうになった時の彼の中の激高は常軌を逸していた。

「平和ボケかね・・・では、その口を我輩が後悔させてやろう。」
(もう2度と愛する者を奪わせない。)

強い思いがスネイプに手段を選ばさず、闇の魔術を使わせた。






やがて、はスネイプに背中を叩かれて我に返る。

「そろそろ戻るとしよう。」

再び空間を上昇するような感覚がしたかと思うと校長室の床の上に立っていた。


「これが私の記憶だ。」

彼の歴史はの想像の域を遙かに超えていた。の目に涙が流れる。

「、私は君を失いたくない。君は私を変え、過去の呪縛から救い出してくれた。」

二人はひしと抱き合った。これでは十分過ぎた。

その後、二人は既に夕食の時間は終わっていたため。スネイプはホグワーツの屋敷しもべ妖精に二人分の軽食を頼み部屋で食べることにした。

穏やかな時間が二人の間にはあった
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