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【Harry Potter】 Missing Heart

第33章 覚醒


「スネイプも弱くなったな!平和ボケか!」


そう言って放たれた死食い人の呪いがをかすった時、スネイプの脳裏ここしばらく忘れていた悪夢が蘇る。

リリー・ポッターの死の光景。遺体を抱きしめ泣き崩れる自分と傍にいる小さな泣き叫ぶ命。
頭の中に血流が脈打って流れ込むのを感じる。


「平和ボケかね・・・では、その口を我輩が後悔させてやろう。。」


先ほどとは打って変わった危険な声色に死食い人たちは一斉に警戒をする。
そしてスネイプが放ったのはの見た事のない恐ろしい炎だった。
炎はまるで死食い人たちの周りをぐるりと取り囲み、輪にして閉じ込める。火はごうごうと業火の炎のように燃えさかり死食い人たちの魔法は一切、火の輪には利かない。

やがて、スネイプはに救難信号を打ち上げるようにいうと、すぐに周囲を巡回していた警察が駆けつけ死食い人たちは御用となった。魔法省のお尋ね者6人が一気に捕まりアズカバンに送られた。


「さて、門限の時間だ。私の手に掴まれ。」


警察に死喰人を引き渡すとそう言ってスネイプはに手を捕まらせると姿現しを使ってホグワーツに戻った。

すると門前でルーピンがスネイプとの帰りを待っていた。


「ほぉーら、やっぱり僕を連れて行った方が良かったじゃないか。」

ルーピンがに大丈夫かと手を差し出す、は初めての姿現しに地面に膝をついている。

「ふん、貴様の手を煩わせずとも片付けてきたわ。」

「そうみたいだね。だけどは今夜は少し食事をずらした方がいい。初めての姿現しで酔っちゃってるみたいだね。部屋で休ませてあげないと。」

「私が連れて行く」

「君も大丈夫かい?頬から血が出てるけど。」

「かすり傷だ。」


はめまいと吐き気でうずくまっている、スネイプはに杖を一振りして
やがて抱きかかえてこう言った。


「、今のままでは姿現しの試験は通らないな。」


それを聞いたルーピンは ”最初からは無理だよ” と呟いて見送ったという。
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