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【Harry Potter】 Missing Heart

第30章 時計の針を進めるということ


時計の針を進めるということ






はここの所、不可思議な感覚に襲われる。スネイプにキスされた時や彼に会っている時に感じる奇妙な焦燥感に戸惑っていた。


「ここの所、勉強のし過ぎで頭がおかしくなったのかな」


これは経験すれば誰でも分かることだろうがには今まで経験する機会がなかっただのこと。恋の相手を求める焦燥感そのものだったが、には分かりかねていた。

この日、は休日で何も予定は入ってはいなかった。そのため、1人この感情を持て余して部屋から出なかったそのため、朝食も昼食も摂らず寝込んでいたのだ。

2回も欠食をすれば当然、保護監であるスネイプも気づいた。彼はの部屋をノックするが返事は帰ってこない


「、食事も摂らずにいるとはどうしたのかね。」


スネイプにはがとる行動が少しずつ分かってきた。
は何らかに凹んだり悩んだりするとベッドに潜り込む癖がある。


「?」


の額に触れようとした時は過剰に反応した。

「今はお願い、私に触らないで!」


さっとスネイプの手を振り払う。よく見るとは汗をびっしょりとかいている。彼の中で嫌な予感がする。


「君はまた誰かからもらった何かを口にしなかったかね?」

「何も食べてないし飲んでもないです・・・ただ、体がしんどいんです。あなたの事を考えると動悸がする、体が熱くなる。何かしでかしそうな気がするんです。お願いです、今は私に触らないで。私が壊れてしまう。」


薬物であれば深刻だった。いや、薬物であればまだ簡単であった。薬物で解毒できるが。スネイプにも同じような経験が過去に1度だけあった。


「君は自分の気持と向き合って答えを出してほしい。なぜ、そうなっているのか。君自身が恐らく知っているだろう。」
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