第6章 ミルクティーが結ぶ恋【N×A】
初めて行く先輩の家。
家族は留守で、俺は急に、緊張した。
部屋に通されて、ドキドキしていると、紅茶とお菓子を持った先輩がやってきた。
「適当に座ってよ…散らかってるけど…」
「いや。すげー綺麗です!俺の部屋なんか、もっと…」
(何言ってんだ?…俺…)
改めて、相葉先輩と二人っきりで部屋にいる、
っていう状況に、心拍数が上がる。
「はい、ミルクティー、どうぞ」
「あっ、どうも…」
受け取ろうとしたティーカップを直接持ってしまった俺は、
「熱っ///」
うっかりカップを落としそうになり、
「危ない!!」
庇ってくれようとした先輩と縺れて、
重なって床に転んだ。
当然紅茶はこぼれてしまい。
あっ…これって、床ドン…?
先輩の顔が近くにあって、
しっ、心臓が//
「ニノ…って、呼んでもいい?」
「あ、はい、もちろん、です…」
「それから、俺のことも、雅紀でいいよ」
「えっ!!そっ、そんなの、無理です!」
不意に、先輩の目が変わり、
だんだん俺の顔に近づいてくる。
これって…
えっ?嘘…!
相葉先輩の唇が、俺の唇に重なって//
これは、巷で言う、KISSでしょうか?
驚く俺から少し離れて、先輩は笑って言った。
「ニノ。目、閉じてよ…」
俺は言われるままに、ギュッと目を閉じ、
再び彼の唇を受け入れた。