第6章 ミルクティーが結ぶ恋【N×A】
翌日。
潤がニヤニヤしながら近寄ってきて、
「昨日、どうだった?」
と聞いてきた。
潤が言うには、相葉先輩に頼まれて、大野先輩と潤は、わざと来なかったらしく。
全ては、相葉先輩が、
仕組んだこと、だと。
「付き合っちゃえよ!その辺の女子より
美人だよ、相葉先輩♪」
お前に言われなくても、分かってるわ!
……それに、もう付き合うことにしたし❤
これは内緒だけど、
実は、もう、彼のバージン、
夕べのうちに、いただいちゃったから///
潤に言うと、騒ぐから、
絶対に言わないけどね。
そこへ…
「ニノ~♪」
「あっ、まっ…雅紀…」
やべっ///赤くなった、俺。
潤が、瞬きもしないで俺たちを見てる。
分かちゃった…よね?
「はい、これ買っといたよ♪」
そう言って、先輩は俺の手に
ミルクティーの缶を握らせた。
「雅紀…のは?」
「一緒に、飲も❤」
赤くなった俺の腕をとって、歩き出す相葉先輩。
固まっている潤は置いて、
俺たちは中庭に向かった。
思えば、
この缶から始まったんだった。
甘ったるい、恋の味。
『ミルクティー』
ありがと。
雅紀に出合わせてくれて。
【end】