第5章 ジェットコースター・ラブ【S×N】
その後も、俺たちは、
いい友達関係を続け、
そして、1年後、翔くんは
俺の前からいなくなった。
親の仕事の都合で、
アメリカに行ってしまったんだ。
『連絡するよ』
『また会おうね』
泣きながらした、その約束は、
実現することはなかった。
翔くんこと、
忘れたことはなかった。
俺も大人になり、
普通に女の子とも付き合ったけど、
あんまり、長続きはしなかった。
「ニノ~、同窓会さ、櫻井、来るってよ!」
相葉が、待ち合わせ場所に着くなり
そう言った。
(…知ってるよ。女子がわざわざ
俺に知らせて来たから…)
大学を卒業して、3年が過ぎていた。
(緊張感、ハンパない..
翔くんは、
どんな、大人になってるんだろう...)
会場のホテルには、
たくさんの懐かしい顔が集まっていた。
その中に、ひと際見立つ集団……
………
その集団が、俺に向かって、
真っ直ぐに移動してくる……
そして。
「ニノ!久しぶり!
全然変わってないね♪」
(…あなたは、死ぬほど変わったよ…)
翔くんは、俺より大きくなっていて、
顔も……
なんだよ、そのイケメンっぷりは…
言葉が、出ないよ……