第1章 仰せのままに…【S×M】
告白を終え、3人は満足そうな顔で翔くんを見つめている
俺…最後までちゃんと言ってないし!
「あの!!」
みんなの視線が俺に移る
ひっ、怯むな、俺!
「えっと。さっきも言ってたけど、翔くんがホントに女の子面倒だって思ってて…
それでもたまには、モヤモヤを誰かを抱くことで解消したいっていうんなら…俺…
俺は、翔くんと一緒の時間を共有したい
翔くんが望むなら、何でもするし…大好きだから…
どうか、俺と付き合ってください!」
よし!!言いきった!噛まずに言えた…
翔くんは…俺を優しく見つめて、小さく何度か頷いた
「お願いします!!」
追い打ちをかける様に、翔くんに右手を出して頭を下げた
3人も、我も我もと、思いを叫んでから、翔くんに向かって手を伸ばす
みんながみんな、頭を下げているから、翔くんの表情は解らない
彼の前に差し出された4つの手…
どうするの?翔くん…
誰を選ぶ??
ドキドキが大きくなって、
隣の相葉くんの心臓の音と重なった
ぎゅう~っと目を閉じて、心の中で祈る
お願い、翔くん…俺を選んで!俺に決めて!!
もし別の誰かを選んだら…
明日から、普通の顔してその人と翔くんに接する自信、ないよ…
だって、ずっと好きだったんだもん
翔くんが、どっかの誰かじゃなくて、
俺以外のメンバーを…そう思っただけで、
胸が張り裂けそうになる…
翔くん…
翔くん……
その時、
「よし、決めた!!」
そう言って彼が立ち上がる気配を感じた
『神様!!!!!』
あああ、心臓が破裂しそうだ//////