第1章 仰せのままに…【S×M】
「じゃあ、順番に言ってく~?」
ニノの提案に、二人は大きく頷いた
翔くんは何も言わずに俺たちを見ている
高みの見物のつもりなの?
自分を巡って、メンバーがこんなことになってるのに…
翔くんの態度に、ほんの少しイラッときたけど、
惚れた弱みで、文句も言えない
「俺はさ~、山田太郎物語ん時かな~
一緒にやったドラマ…前から翔ちゃんのことメンバーとして好きだったけど、あのドラマが、決定打だった
ずっと一緒にいて、
翔ちゃんの周りに対する気づかいとか、もう、やること全てに感動して、尊敬して。
んで…気が付いたら、そういう対象として好きになってた…
だから、翔ちゃん、
俺を恋人にしてください!」
「……ニノ…ありがと」
翔くんは、ニノに向けて、にっこりと微笑んだ
「俺は!!」
ヤバいと思ったのか、相葉くんが割って入った
「俺は、ふたりで韓国に行ったとき…
一緒に風呂に入ってさ…今まで何度も真っ裸なんか見たことあるのに…
目の前で、翔ちゃんの肛門見た瞬間…
恋に落ちたんだよね…だから、翔ちゃん…
俺の肛門も、目の前で見て♡」
聞いてる方が赤面するような告白に、
翔ちゃんは片手で両頬を押さえて、笑いを堪えている
…相葉くんのへんてこな告白も…どうやら、嫌いじゃないらしい
「俺はもう、なんていうか、いつとかないんだよね~
始めから…この5人で嵐ってなったとき、翔くんがいてくれて、ホントに安心したんだ…
だって、デビューする前から、翔くんのこと、
誰よりも好きだったから…俺なら、翔くんのこと全部分かってあげられると思うんだ…
翔くん、大好き」
大野さんを、優しい眼差しで翔くんが見る