第2章 ジェラシーウルフ【M×S】
『…あ、翔ちゃん?今どこどこ?打ち合わせ終わった〜?』
俺たちは30分後、恵比寿の焼肉屋にいた。
「「おつかれ~!」」
乾いた喉に、ビールのきつめの炭酸が染み込んでいく。
「最近どうよ~?翔ちゃん」
相葉くんの話題はこっから始まるのが定番…
「どうって、まあまあ忙しいよ~」
これも、俺のいつもの答え。
彼が、そんなつまらない答えを要求してる訳じゃないことは良く分かってるよ。
「仕事じゃなくってさ~…あっちの方♡」
「あっちかぁ…まあ、そうだな~…」
こう見えて…
いや、見かけ通り、想像通り、
彼はそっちの話が好きだ。
下ネタや、恋愛事情、痴情の縺れ、もろもろ…
最後のは話したことも無いから分かんない。
あくまで俺の想像だけどね…
「…どうよ、最近の松潤は~?」
来たな!直球…(^^;
「どうって、相葉くんも知ってる通りだよ~?
仕事で忙しくてほとんど休んでない感じかな~…」
「まあね。あの人、めいっぱい抱え込むからね~
でも、翔ちゃんが助けて、支えてやってるから出来てるんだと思いますよ~?
ほら。内助のよお~?っていうの?」
それを言うなら『内助の功』だろ?
何で急にLap入ってくるんだよ(-_-;)
追加のビールが届くのを待って、
相葉くんは聞きたくてムズムズしていたであろう話題に舵を切った。
「で?夜の方は~?夕べも泊まったんでしょ?松潤のマンションにさ( *´艸`)」
「……よくご存じで…」