第2章 ジェラシーウルフ【M×S】
大勢のスタッフもやって来て、
大きな会議室の中に、間隔をあけて座った。
俺の隣の潤もニノも、
隣とは言っても二席向こうだ。
…こんな距離感の打ち合わせにも、もう慣れたけど…
話が始まって暫くするとスマホが震えた。
周りの様子をみてから、そっと画面をタップすると、
『夕べはどうだった?』
と…相葉くんから。
ニノの向こうの彼に視線を向けると、
資料を難しい顔で見つめる相葉くんがいて、
ちょっと笑ってしまった。
『マジ、死ぬ…腰が激痛(´;ω;`)』
そうレスすると、資料を見ているはずの彼は、
クスリッと笑った。
そう。
実はこの人、仕掛け人だ。
俺と潤の夜の営みのプロデューサー、とでも言えば分かりやすいかな?
↑逆に分かりにくいです!
一年くらい前だったかなぁ…
正確には覚えてないんだけど。
何にでも興味津々でさ、
そんなこと聞くか?普通〜(^^;
ってこと。
時に平気で聞いてくる男……
相葉雅紀
無邪気という名の、
それはもはや凶器に匹敵する…
……場合も、あるかもしれない。
その日は、TBSでの打ち合わせがあり、終わって帰ろうとするとマネが、
「今日相葉さんも来てんですよ〜
そろそろ終わる頃じゃないですかねぇ〜?」
珍しくそんなことを言ってきた。
聞いたら連絡してみたくなるじゃん!
ちょうどいい時間だし…
たまには、飯でも……
そう思ったその時。
スマホが鳴り出した。