• テキストサイズ

夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第2章 ジェラシーウルフ【M×S】




この日は打ち合わせで事務所に行く。
夏にある大きなイベントについての話し合いだ。

ニノも、相葉くんも来ることになっている。


潤は今年に入って、表向き自宅でゆっくり静養しているかのようになってる。

まあ本人もそう言ってるしね。

実際、今までの殺人的な忙しさと比べたら、
その10分の1ほどの仕事量ではあるけれど…

何もしていないってことはない。

後輩のライブの相談を受けたり、
春から流れるCMの撮影、
そしてこんな風に、水面下で行われている打合せ…


「おはようございま~す」
「おっはよう~♪」


潤の後について室内に入っていくと
ニノと相葉くんがそろって顔を上げ、挨拶を返してくれた。

「あ、翔ちゃん!これ観て~」

相葉くんがスマホを持って立ち上がり、
俺の方に近づいて来ようとする、その間に、
さり気無く潤が割り込んだ。

椅子に荷物を置くふりをして、
相葉くんの行く手を遮って見せた。


潤は素知らぬ顔で、リュックを椅子に置いた。


一瞬……


相葉くんが俺を見て、口元だけに笑みを乗せた。
それは、俺にしか分からないくらい、ほんの一瞬のこと。

「こっちで一緒に観てよぉ~」

ニノの隣に、落ち着いた相葉くんがまた俺を呼んだ。


「なになに~?」

俺も普通の顔して、二人の前から相葉くんのスマホの画面を覗き込んだ。


そこには、久々の智くんが魚を両手に満面の笑みを見せていた。

/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp