第2章 ジェラシーウルフ【M×S】
「はい、冷めたかな~?」
「うん…あ、大丈夫♪…ありがと♡」
「…翔くん…」
少しショボンと項垂れる潤に、気付かない振りしてカフェラテを飲んだ。
「あ、うまっ♡身体が一気に目覚める感じ♪」
「…翔くん、あの…」
「このクロワッサンサンドも、お店の?違う?すげ~な、マジで。潤、店出せるよ~!俺絶対買いにい…」
「翔くん!」
「……」
ん??っていう風に小首をかしげて見せた。
さも、今気づきましたよ…的な感じで…
「夕べは、ごめんなさい…
翔くんが、もう止めてって…そう言ってるの分かってたけど…泣いてるの、…気付いてたけど…」
ああ~、それは、気持ち良すぎちゃって鳴いてた、だけで…
「いつも、頭に血が上っちゃう、っていうかさ。
もう、訳わかんなくなっちゃって…」
「…うん…だよね…」
「最初は、相葉くんとのロケの事で腹が立ってたんだけど……
そのうちに、俺の下で見せる翔くんの全部が可愛くて…
ツンと尖った乳首も…真っ赤な唇も、そこから覗くやらしい舌先も…女の子みたいな喘ぎ声も…汗で光る身体も、何度でも勃ち上がってくるアレも…」
(-ω-)/…面目ない…
↑人のこと言えない
「潤…もういいから…」
聞いてるだけで耳まで熱くなった俺は、
爽やかな朝には似つかわしくないR18の話題を打ち切った。
「潤の気持ちは、分かってるよ…」
「翔くん…」
「だからさ。そんな顔すんな…」
「しょおくぅ~ん///」
俺の胸に顔を埋めた潤を、キュッと抱き締めた瞬間、
マネが『あと5分で着く』ということを知らせるための、非情のスマホが鳴った。