第2章 ジェラシーウルフ【M×S】
俺を真っ直ぐに見つめ、怒りを露にする潤は、毛を逆立てる狼に見えた。
「今日さ、番組の中で、『俺の』って、言わせてたよな!」
……やっぱりな。
それが原因だとは思ってたよ…
「言わせてたって訳じゃ…」
「隣でニコニコ頷いてただろ!」
まあ、それはテレビだし…
ムキになって否定するわけにも…
そんなこと、潤だって分かってるくせにさ…
「あいつ、ああやってカメラの前で、わざと翔との仲良しアピールしてるんだ!」
わざと、じゃないと…
「わざとじゃないなら、本気だって言うのかよ!」
また、心の声が…!?
潤、
お前いつの間に、超能力まで身に付けたんだよ…?
マジで、最強じゃん!
「…翔…分からせてやるよ…
お前は俺のもんだってこと!」
「じゅん、ちょっ…待っ…」
唇を塞がれ、息をすることも許されないくらいの激しさで、
今夜のセックスが始まった。
さっき、いい感じに風呂場で解された後ろに、『じゅん』が押し付けられた。
え?
もう?
「…ん…じゅ、ん…あ、っ…」
飲みきれなかった唾液が、
首筋を伝い、
それを追いかけていく潤に、漸く呼吸が開通する
「はあぁぁ…ぁ…」
大きく肩で息を吐くと、
すぐさま胸の先に吸い付いた
甘噛みされ、強く吸われて
思わず仰け反った。
甘く、激しい熱が
身体中を覆っていく…
俺が強く反応するのが分かってるから、潤は硬く尖った乳首を攻めながら、両足を大きく広げた。
蕾に擦りつけられたソレに、冷たい液体が……
「あっ…」