第2章 ジェラシーウルフ【M×S】
「俺のこと天然だとかいうけどさ、翔はそう言う事には全くなんだよ!!」
全く…って…?
そんなことないと、思う…けど
「そんなことあるんだよ!」
え?心の声が聞こえたの?
俺の両手首をベッドに縫い付けたまま、
潤が上から俺を見つめる。
こんなときになんだけど、
いつ見ても、どっからみても、
ホントにイケメンだよな~…
最早人間の域を越えてる…
「…翔…」
「…潤…」
絡み合う熱い視線…
触れ合ったところから、溶けて一つになってしまえたらいいのに…
潤がとても悲しそうに極太の眉を潜めるから……
↑極太はこの際関係ないか…
なんだか俺も泣きそうになる…
「潤…俺は潤だけだよ。今までも、この先も、ずっとだよ」
「…翔…くん…」
両腕をつき出して、潤を抱き締める…
可愛い俺の恋人……
可愛い、弟…
「だからね、相葉くんがとか、智くんがとか、そんなの心配することないんだ…
俺には潤だけだし。
だいたい、二人だって、俺のことなんかただのメンバーにしか思ってな…っつ///」
胸に抱き締めていた首が、
↑言い方っ///
急に鎖骨の下に噛みついた。
「痛っ///」
ガバッと顔を上げた潤は、
目をキッと見開いて、歯を噛みしめていた。
え?
「そういうとこだよ!翔の隙だらけのところ!」
隙、だらけ…?ってさ…
「あんなに相葉が露骨にアピールしてるの、分かんないのかよ!?」
露骨な、アピール…?
されたかな?
俺のキョトンとした顔が、
ますます潤の怒りに油を注いだらしい。