• テキストサイズ

夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第1章 仰せのままに…【S×M】




翔くんの言ってることは、明らかに常識を逸している

まあ、もともと俺たち5人の裏の関係性が常識的にどうなのかって言われてしまえば、そこで終わってしまうんだけれども…

それにしたってだよ!?
そんなこと、ホントにできるわけ…

「いいよ~、別に。嫌なら断っても」


え!?
ええ!!
えっっ?
ええぇ…


さり気無く言った翔くんの言葉に、その場は一瞬にして凍り付いた

翔くんの言ったことは言葉だけで見たら、そのままだ

『参加したくないやつは来なくていい』

だけど、それだけじゃないことは俺たちは知っている

言葉で確認し合ったことはないけど、

『翔くんの言うことは絶対』

逆らうことや、認めないことは、すなわち彼を取り巻く俺たち4人の輪からの離脱を意味する

『輪から離脱する』

それは簡単に言うと、翔くんと別れる…
翔くんの恋人じゃなくなる…

そういうことだ


…………

……そんな…こと…


翔くんの恋人でいられなくなるなんて、そんなのもうできっこない

彼に愛され、馴らされてしまったこの身体は、
もう翔くんなしでは生きていけないんだ…

それが例え、4分の1であったとしても。


………だから、俺の答えは決まっている

翔くんが、大野さんを抱けと言うのなら抱くし、
抱かれろ、というんなら抱かれるよ!

だってそれが翔くんの願いなんだから…


……………

いや。
待てよ。

もしかしてもしかしたら、誰か異を唱えるんじゃないか?

そんなの無理だって…
出来っこないって…

勇気をもって自分の意見を言うやつが…

/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp