第1章 仰せのままに…【S×M】
焦る俺を翔くんが見つめた
それは、いつもと変わらない情愛の光…
でも、その奥に、見たことのない別の色が揺らめく
それはあたかも、
悪戯を思い付いた子どもにも似て……
「…あの…」
「智くんも俺ん家、おいでよ」
「「「「えええっ////」」」」
当たり前の顔して言い放った翔くんに、
驚いたのは俺だけじゃない
4人の声が見事にハモった
練習しても、こうはいかないレベルで。
「俺さぁ〜、さっきふたりのこと見てて、ピンと来ちゃったんだよね〜♪」
ふたりって……俺と大野さんのことか?
ソファに荷物を放り投げ、深く腰掛け長い脚を帝王のようにゆっくり組んで、翔くんは言った
「あのさぁ〜、潤と智くんが、俺の目の前でヤッてんの見たら、俺、どんな気持ちになるんだろうって♪」
「翔くん!何てこと!?」
大野さんが信じられないという顔をしている
「俺今まで、4人のこと同んなじように、なるべくフェアに愛してきたつもりな訳♪
あ、まあ、一晩の回数はその時の気分とか、疲れ方でも違うけど〜(^ー^)」
その情報、要らないから(-_-#)
「翔ちゃん、冗談はそのくらいで…」
堪らず割って入ったニノに、
「さっきさぁ〜、智くんと潤がイチャついてんのを見てさ、始めはイラッとしたんだよね〜」
翔くんはそう言いながら、俺たち四人に、ゆっくりと視線を流した
ゴクリッ///
誰かの喉が鳴った
お、俺じゃねーし(((・・;)