第1章 仰せのままに…【S×M】
この日のために設らえたフロートに乗って、スタンバイした
正直いつものコンサートとは違うからね~
俺たちの味方だけじゃない
『嵐~?また嵐かよ』なんていう、
どちらかと言えは批判的な目で観ている観客だっている
その中でのできる、ベストなパフォーマンスを…
メンバー5人とスタッフとでたくさん打ち合わせをして、曲を選んでこの日を迎えた
登場してスポットが当たった瞬間、
正直ゾワゾワが駆け抜けた
何度も大舞台を経験している俺たちだけど…
いや、正直に言うと俺は、いつも始まる前は死ぬほど緊張する!
声が出なくなるくらいに、
心臓が口から飛び出すんじゃないかって程に…
今回のフロートには、
始めの『love so sweet』の歌割りで、
俺は大野さんと二人で乗っていた
「あ~、あ~、ああ、あああ、んん…」
直前、発声練習をする俺の手を、
キュッと握ってくれたのは大野さんだ
「大丈夫だよ…頑張ろ(^^)」
俺の顔を覗き込んで、ニッコリ笑う彼に、俺は深く頷いた
こういうとこ、いつも助けられてるかも…
無駄な事言わないし、
なんなら、必要なことも言わない大野さんだけど、
ちゃんと俺たちのこと見ててくれてるんだ
それってやっぱリーダーだな~って、そう思う
歓声が、俺たちを包む
眩いライトが、一斉に俺たちを刺すように照らす
始まった……
半分アウェイの中で、俺らのコンサートのペンラを振ってくれているファンの子たち…
ホントに、有り難いなって、そう思う
いつも、応援してくれてること…
ちゃんと恩返ししたい…って、
いつも思ってる
みんな……
翔くんとはそう話してる
ちゃんと返してこう、って。
いつも…
何ならベッドの中でもそう話してるよ
俺たちのファンって、最高だって…♪