第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
今夜もまた、意気地なしの俺が発動して、二人を受け入れられなかったとしたら…
ふたりとの関係を断つ。
そんな事気にしなくていいから…って。
きっと二人はそう言ってくれるだろうけど。
それじゃあ、俺が俺を許せないんだ。
今時の女の子だってきっと、もっと潔いはず。
怖くても、痛くても、
俺はそれを乗り越える…
絶対絶対…
ふたりの、こと……
………
「ほら~、雅紀が盛るから、時間かかって、ニノ、待ちくたびれちゃったじゃん!」
「だって翔ちゃんが誘う様な事するからだろ~?」
「だって雅紀がおっ勃ててるから…持たないだろうと思って」
「まあ、そりゃ、もたないけどさ…」
………
「…どうする~?」
「うん……暫く寝顔観賞しとくか~」
「そだね♪超かわいいし♡」
「ほんとに。赤ちゃんみたいだよね~…」
「そっと赤ちゃんのオムツ、替えちゃう~?」
「ええ~?そりゃ流石に起きるだろ?」
「起きたら起きたでいいじゃん!」
「あ~、まあ、そうだけど…」
「じゃ、短パン、脱がそうか…」
……👀…(パチッ)
「わあああああっ///」
「びっくりした~!起きてたの??ニノ」
そりゃ、耳元であんな相談されてたら起きるでしょ?普通。
「…襲われそうになってたから…」
じとっと睨むと、二人はお互いにのせいだとまた痴話げんかを始めた。
「んんん!」
「えっ??」
「…ニノ」
そんな二人に向かって、俺は両手を真っ直ぐに突き出した。
「…ベッドに…連れてって♡」
言ってる側から耳が妬けるように熱くなった。
……だけど。
もう、覚悟は出来てるんだからね…
ふたりは同時に、俺の手を取った。