第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「わあ~、旨そっ」
テーブルには美味しそうなものが所狭しと並んでいる。
「ニノ、髪乾かさないの?」
「大丈夫。直ぐに乾くから…」
翔さんはそんな俺の頭を、わしゃわしゃとタオルで拭いてくれた。
「ありがと♡」
「ふふ…どういたしまして(^-^)
湯上りのニノ…色っぽくて食べちゃいたい♪」
「え…(;'∀')」
「先に、ニノの事、食べちゃおっかな~♡」
「いや、あの、俺…」
「翔ちゃん、そのくらいにしてあげて!ニノ困ってるでしょ~?」
相葉さんに止められて翔さんは笑って俺から少し離れたけど…
ああ、まだ心臓がドキドキしてる…
ホントにいつも…(>_<)
ふたりといるときは、血圧が上がりっぱなしだよ…
「さあ、食べよう食べよう!」
「「「かんぱ〜い!!」」」
俺たちは、ジンジャーエールで乾杯した。
俺はもちろんだけど、誕生日が遅いふたりはまだ19歳。
俺と同じ年。
だから、お酒はまだなんだ。
「もう、いいじゃん♪」
何て言いそうな相葉さんも、こういうところは妙に真面目なんだ。
「ニノ、食え食え」
「…うん」
「どれがいい〜?取ってやるよ」
「えっと。じゃあ、マルゲリータ」
「よし…よいしょっと…はい♪」
ふふふ、翔さん、なんかおじいちゃんみたい…
「あ〜ん♪」
え、嘘!?
「あ、あ〜ん……美味し♪」
言われるままに翔さんがくれたマルゲリータを一口、パクリと食べた。
「これも」
これも…って。俺が〜?
翔さんは取り分けたときに人差し指についたトマトソースを俺に舐めてほしいと……
……………
目が…離せない…