第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
散々遊んで大満足の俺たちは、別荘に戻ってきた。
「はあ~、面白かった~」
「大人げないな~、雅紀。ムキになってさ~」
「はあ~?それを言うなら、翔ちゃんでしょ?」
「いやいや、絶対雅紀の方がガキみたいだった!」
「翔ちゃんですぅ~!」
「…どっちもだと思うけど…」
「同じくらい?」
「雅紀と俺が~?」
えっ?聞こえてたの??
急に二人が俺の横に両側からくっ付いて座った。
「あ、いや、その……なんか、お腹空いたな…て。」
苦し紛れに誤魔化したのに、二人の話題はそっちへシフトした。
何を食べようかと、顔を寄せ合ってスマホを覗き込んでる。
「ニノ~、何食べたい?」
「俺は…何でも…あの…先にシャワーしても、いい?」
「おお!そうだね…じゃあ、適当に頼んどくよ」
「ごゆっくり~♪」
「はあぁ~……」
身体を隅々まで…もちろん、中まで…
綺麗に丁寧に、時間をかけて洗い、
たっぷりの湯船に身を任せた。
今まで、どちらかというと普通で、
なんなら地味目だった俺の人生…
ふたりに出会って一変した。
180度変わったと言っても言い過ぎじゃない。
3人でいる時はいつも刺激的で、ドキドキする。
優しくてカッコ良くて、ちょっとエロい…
いや、かなりかな?
翔さん…
いつも元気であったかくて、ちょっと天然…
いや、かなりかな?
相葉さん…
ふたりの仲の良さにジェラシー感じることもあるけど、でも…
何より、大事にされてるって分かってるから。
俺の事、いつも気に掛けてくれてるって知ってるから。
本当に俺って、幸せだなって思う。
ずっと、ずっと、このまま一緒に……
「ニノ~?ピザ届いたよ!」
「い、今出る!!」
俺は相葉さんの声に、大急ぎでバスタブを後にした。