第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「ここ……」
「そうだよ。沖ノ島だよ♪」
翔さんの運転で着いたのは、別荘から車で5分弱。
岬の突端にある、小さな島。
車では行けなくて、砂浜で繋がっているだけの場所。
「ここ、いいでしょ♪海開きまだだから、俺たちしかいないと思うんだ〜」
三人で並んで白い砂の上を歩く。
サクサクという軽い音が3つ重なる。
「…………」
「……」
「………」
何も言わず、ゆっくりと歩く…
ああ、なんかいいな〜♪
こういうのって(^-^)
言葉なんかいらない…っていうの?
「あ〜!なんか、お尻に紐が食い込むんだよね…歩きにくっ」
………┐('~`;)┌
相葉さん…あなた、ホントに…
「ちゃんと履いてきたんだ♪エライエライ♥️」
「そういう翔ちゃんは〜?」
「俺も履いてきたよ」
「じゃ、ニノは?」
え、俺??(^^;)))
急に飛んできた流れ弾で、
4つの目が俺に集中した。
「……俺も、はいてきた…」
なんか恥ずかしくて。
ふたりに短パンの下を透視されてる気分。
「やった!早くみたいな〜♪」
いや、絶対脱がないし!
「よく入ったね〜(^^)」
「そうだね!ニノ、普段から大きいもんね!ちょっとはみ出しちゃってる〜?」
「はみ出…(/ω\*)」
一気に顔が熱くなる。
きっと俺今、耳まで真っ赤だ。
そんなことを話しながら歩いていくと、あっという間に島に到着。
サンダルのまま波打ち際まで行き、波に足をつけた相葉さんは、
「結構普通にあったかいよ♪
これなら泳げそう(^^)」
そう笑ったその笑顔は、海に負けないくらいにキラキラだった。