第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
2階のゲストルームをひとつずつ使うことにし、荷物を運び入れた。
「じゃ、着替えて15分後に玄関集合な!」
「はーい」
「おっけ〜♪」
割り振られた部屋は、シングルベッドと小振りなソファとテーブルがあり、やっぱりここからも水平線が見えた。
「砂浜に近くないけど、こうやって見下ろす方がいいのかも…」
15分後、と言われたからそんなにのんびりもしていられない。
「えっと…これを履くのか〜…」
翔さんが俺と相葉くんにくれた袋を開けると、中には小さな黄色が…
「…これ?」
それは、ぎゅっと握ると、片手の中に収まってしまうほど小さな海パン…
「これ〜?超ビキニじゃん(@_@)」
戸惑いながらも、その黄色に着替えると、
「嘘だろっ( ̄0 ̄;」
それは、辛うじて俺のオレがなんとか収まる程度の布地しかない
『マイクロビキニ』
当然のように後ろもほぼTバック仕様…
「こんなの…恥ずかしいよ…
どうしよう〜、自分の履いていきたい…」
その黄色は、オレの形がくっきりと分かってしまうエロエロ感…
着替えようか迷っていると、
「ニノ〜!行っちゃうよぉー!」
下から相葉さんの呼ぶ声が…
「はーい!今行く!」
あああ!もう、いいや!
マイクロビキニの上から短パンを履いた俺は、Tシャツを着てタオルを掴んで階段を駆け降りた。
「海、行くよ♪」
「う、うん…」
「渡したやつ、履いてきたよね?」
「…うん…でも、短パンのままでいいよ」
「ふふふ、ダーメ!絶対に脱いでもらうからね〜♪」
「ヤダ〜!絶対に無理だもん!」
「あれ、もうはみ出しそうだもんね〜!」
……相葉さんも、同じの履いてるんだ。
俺は少しだけ、安心した。