第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「よお〜し!!じゃ、早速脱ぐか!」
「雅紀は、それでも、もう少し先まで行こうぜ〜」
それもそうだ。
車を止めた駐車場の辺りには、子どもに砂遊びをさせているお母さんや、
犬を連れたおじいさんなんかもいて…
俺たちのマイクロビキニを見たら卒倒するか、警察に電話しちゃうかもしれない。
「行こう、ニノ…」
「…うん…」
スマートに差し出された手のひらに、自分のを重ねて、また砂浜を歩いた。
今度は翔さんと手を繋いで…
相葉さんはそんな俺たちを前を歩きながら、時々嬉しそうに振り返る。
幸せすぎて…
なんか、泣きそう…
「ここならいいかな?」
「脱いだ服は、この岩に掛けておけるね」
……ホントに、『アレ』になるの?
戸惑う俺を尻目に、ふたりは潔く、何の躊躇いもなく、
着ているものを『アレ』一枚残して脱ぎ捨てた。
…………(;・ω・)
「お、いいじゃん♪雅紀」
「翔ちゃんも、エロかっこいいよ♪」
「ふふ、なんだよそれ…♪」
お決まりのイチャイチャが始まったかと思ったら、急に、
「ニノも、早く脱げば?」
流れ弾が飛んできた。
「…あ、後から行くから…」
「だ〜め!一緒に行くよ!」
「ほら、脱がしてやろうか〜?」
「いいよ、自分でできるから!」
しまった〜(´Д`)
二人と一緒のタイミングで、脱いじゃえばよかった!
こんなことになるなんて…(T_T)
ふたりは、仲良くならんで砂浜に腰を下ろして、お行儀良く体育座りで俺を見ている。
……嘘でしょ…?
4つの目が、注目する中、
なんとかTシャツを脱ぎ捨てた俺は、ハーフパンツに指をかけた。