第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
そこには、寝こけている俺の顔が、はみ出し気味のアップで写っていた。
「やだっ!消してよ〜!」
「ダ〜メ♪」
「翔ちゃん、オカズにするつもりじゃないでしょうね〜?」
「さあ〜♪どうかな(^^)v」
ええっ…( ; ゜Д゜)
頭の中で、翔さんが俺の寝顔が写ったスマホを見ながら、アレをアレするのを想像して鼻血が出そうになった。
まあ、実際は例のごとく、翔さんの手元はモザイクがかかってよく分からないんだけど…
「さあ、ニノ、降りて降りて♪」
相葉さんに手を引かれて車を降りるとそこは木々に囲まれた家の前。
あれっ?確か別荘…って。
「ここ…?」
「そう。ちょっと古いけど、自由に使っていいからさ♪」
「はあ…(゜゜;)」
おじいさんの別荘って…
そう言ってたから、
こじんまりした2DKくらいの丸太小屋←ログハウスな!
を想像してたのに…
これは、普通に住居でしょ!
「ニノ。行こ♪」
「…うん」
相葉くんの後について、翔さんと中に入った。
吹き抜けの大きな玄関の先には、ビックリするくらいの大きな窓があるリビングが…
「広っ…」
「な!ああ見えて、雅紀ってお坊っちゃまなんだよ〜」
…まあ、あなたもね(^^;
リビングの大窓を開けると、広々としたウッドデッキがあり、
そこからは青い海が見えた。
「凄いね!相葉さん!!なんか、太平洋独り占めした気分だね♪」
「この海全部、ニノにあげるよ♥️」
「え……」
「雅紀…ちょっと恥ずいよ…それ」
「もおぉ〜!決まったと思ったのにぃ〜!」
…………ああ、なんか、いいな♪
今夜こそ、俺……
あのふたりの仲間に…
なれるかな?