第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「じゃあ、またな…気をつけて帰れよ!」
「おやすみ、ニノ…腹出して寝るなよ♪」
「子どもじゃないんだから…大丈夫だよ…」
「知ってる♪」
「うん♪立派な大人だった…」
「う゛っ…」
「ふふふ、ニノ、可愛い♥️」
「雅紀!ほら、行くよ。じゃ、また…」
「また……」
駅で別れ、ふたりの背中を見送った。
もう、何回こんな風にふたりの背中を見てきただろう?
俺と別れた後、ふたりは一緒に相葉さんのマンションに戻って…
それからふたりの時間を過ごしているんだろう。
聞いたことはないけど
きっとそうだ……
…………………
「…はあぁ〜…俺も帰ろ…」
どうしたらいいのかな?
後ろに入れられる覚悟が出来た訳じゃない。
お風呂場で、ボディソープの助けを借りて、指を三本までは入れてみた。
結構スムーズに入るようになった。
でも、あの日だって、三本は入ってた筈。
なのに…
翔さんの、となると全くの別もんだった。
俺もあの人たちの仲間に入りたいけど。
怖くないか、と聞かれれば…
怖い。
悩んでる俺に、同じ一年の中丸が貸してくれた物が、今、目の前にある。
「……これ…使うのか…(-.-)」
「自主練するしかないでしょ!
良いもの貸してやるよ!つか、やる」
そう言って中丸が俺にくれたのが、
所謂ちまたで言う『大人のおもちゃ』
薄いピンク色で電源を入れると、モーター音を響かせながらくねくねと動くやつ……
「……翔さんのと、同じくらい…かな、これ…」
なんでも、ノンケの中丸が彼女との愛の時間で使ってみたらしい。
…こんなもの、使うのか?
恋人同士で。