第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
どうしよう………
「気持ち良かった?」
ふたりが俺を両側から抱えて顔を覗き込んでいる。
「……ごめんなさい…」
もう、恥ずかしくて、消えてしまいたい…
両手で顔を覆いたいけど、押さえられているせいで、それも出来なくて…
涙が溢れた。
恥ずかしいのと、
申し訳ないのと、
それと、さっきの言葉にできない…
気持ちよさに…
「ニノ…泣かないで…」
「もしかして、漏らしたって思ってる?」
違うの?
「さっきのはね…潮…ニノ、潮吹いたんだよ♪」
「潮…?潮って、おしっこじゃ、ないの?」
「全然違うよ…出るところは一緒だけどね…だから、泣かないで…」
翔さんの唇が、涙をそっと吸い取ってくれた。
「俺たち、ニノが潮吹くほど感じてくれて、最高に嬉しいんだから!…ね♪」
「うん♪」
……俺を挟んで見つめ合い、笑い合う翔さんと相葉さん…
なんだか、訳が分からないけど。
とりあえずは漏らしたんじゃなくて安心した。
「どうだった?吹く直前…」
「えっ?」
「俺たちまだ、経験ないんだ…潮吹き…」
「…嘘っ…」
こんな経験豊富な、あっち側に精通してるふたりが…?
「すんっごい気持ちいいんでしょ?」
「…あ…うん…」
「出すのよりも、ずっと気持ちいいってホント?」
「…その数倍は…」
百戦錬磨のふたりが、
経験したくてもできないことを
いろんなコトが『ハジメテ』な俺が…
喜ぶべきか、
悲しむべきか、
「数倍〜??すげぇー!」
「俺も吹いてみてー!」
……やっは、ハズい…(//∇//)
「ニノ。…ってことで。
心配しなくても、シーツの下は防水シートだから♪」
……用意万端だったんだ…
いつ、吹いてもいいように……
…………(;・ω・)