第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
ここにドライヤーがあるってことは、あんな風に、いつもふたりで戯れながら髪を乾かしあってるんだな……
そんな画が見えた。
これからは俺も……
その画の中に、
入れるのかな…?
………
……
残念ながら、そんな画は、全く想像できなかった。
「よし!ニノ、じゃ、ヤロっか♪」
「え?…や、やる…?」
「雅紀!まだ夕方だろ〜?それに、ニノは初めてなんだから、そんな露骨な誘い方はダメだよ…」
「え〜!せっかくスッキリ綺麗になったし今のうちにさ」
「だって、まだ、ニノはどっちがいいか、聞いてないだろ〜?」
「ニノはネコでしょ?見た目も、イメージも」
「そんなの、見た目じゃ分かんないだろ?」
「ええ〜!俺もう、ニノにイレる気100%なんだけど…」
「そりゃ、まあ、俺だって…」
「あのぉ〜、ちょっと、いい…?」
また始まったふたりの痴話喧嘩…
まあ、喧嘩ってほどでもないけど。
よく分からないことが……
「俺がネコ…って、なに?」
俺の言葉に、ふたりは顔を見合わせた。
「ネコ、っていうのはね…」
言いながら、翔さんは俺の隣に腰を下ろして、そっと肩を抱いて、顔を覗き込んだ。
「エッチするとき、ウケる人…つまり、イレられる側のこと」
「イレられる、側…」
なんか、急に艶かしい…(^^;;
「そう。んで、イレる方は『タチ』って呼ぶんだ」
「タチ……へぇ〜、そ、そうなんだ…」
そういえば……
「あの、ちなみに、ふたりは…?」
そうだよ!
俺がネコっぽいって言ってたけど、翔さんと相葉さんの場合、どっちがどっちなのか、見た目じゃ想像できない……
『いかにもさ』がないから…
「俺と翔ちゃんは、どっちもヤルんだ。そう言うのは『リバ』っていうんだけどね♪」
反対側に座ってきた相葉さんが、そう言った。
どっちも…ヤル…
つーか、狭いし……