第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
ふたり掛けのソファに、大の男が無理やり三人で座ったから、密着度が半端ない。
俺は、翔さんの…
その…『ヤラレてるとこ』想像してしまい、思わずゴクリッと喉が鳴った。
大切なところは、モザイク処理されていて、はっきりとは分からなかったんだけど。
「ニノは、どっちがいい?」
「どっち…って、選んでいいの?」
「いいよ♪俺はもう、本とのところ、ニノのこと抱こうって思ってたけど…
ニノがヤダっていうなら、ウケでもいい…好きな人に抱かれるのって、凄く幸せ感じるからね♥️」
そうなんだ……
そういうもんなんだ…
語る相葉さんの言葉が、胸に染みた。
『抱かれるのって…凄く幸せ』
そりゃ、俺だって少しは考えてたよ。
ふたりに…………
抱かれる…自分…
まあ、経験ないから肝心なところは例のごとくモザイク処理済みだけどね。
「最初はニノの気持ちに任せるよ…」
翔さんはそう笑って小さく頷いた。
「…俺の気持ち…?
ってことは、もし俺が…その『タチ』がいいって言ったら、翔さんのこと…その…」
「抱いていいよ♥️」
「だっ///(゜゜;)」
頭の中で、王子様だった翔さんが、急にお姫様になって、
それを組み敷いている俺…
……………
ダメた!!
その先は経験がなくて、想像できない!
そもそも、身体の大きいふたりを俺がどうこうするって、
やっぱり不自然なきもするし…それに。
「俺も、抱かれてもいいよ♥️」
「相葉さん……」
俺は……
俺は…やっぱり……
「そういうこと、したことないから…」
『『ええっ?ニノバージン?』』
いつも揃うな…(^^;
つーか。
それをいうなら、『童貞』じゃん…
やっぱり俺のこと、ソッチにしたいんだな…この人たち。