第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「「ええっ!?」」
「「いいのぉ~??」」
↑やっぱりここも揃う…
また俺を捕えた4つの目に、一瞬たじろいだけど、
「だって、俺も、ずっと一緒にいたいし…」
急に恥ずかしくなって目を伏せると、相葉さんが飛びついてきた。
「やったぁ~!!良かったね!翔ちゃん、良かったね!俺!」
はしゃぐ相葉さんの胸からは、ムスクとバニラの甘い匂いがした。
「お前…どさくさ紛れに、ニノのとこ… 」
相葉さんの反対側から翔さんが俺の事抱き締めてきた。
「いいだろ~?翔ちゃんは公園でニノにキスしてたんだから!」
「…それは、まあ、してたけど…」
「どんなキスしたんだよ?」
「どんなって…普通の…」
「舌入れた?」
「…さあ…?」
「さあっ、て!入れたんだな?」
「だってニノが色っぽくて、つい…」
「もおおおおっ!!止めてよぉ!!」
俺の両側から、俺のことで始まった痴話喧嘩は、おかしな方に舵を切ったから、思わず叫んでた。
「「ニノ…」」
↑ここまで揃うと、最早ネタ…
「…もう、恥ずかしいから…止めてよ…」
言いながら、どんどん耳が熱くなってくのが分かった。
忘れてたけど俺だけパンツだし…
そんな俺に、相葉さんが、
「…ニノ、俺にもキスして…」
って…
「えっ??」
驚いて相葉さんを見上げると、もう顔がどんどん近付いて来ていた。
ええっ??
嘘、だって…
すぐ側に翔さんが…
そっと翔さんの顔を見ると、熱っぽい目で俺を見つめながら、小さく頷いた。
え……(;'∀')
それって…?
固まる俺は、相葉さんに顎を引き寄せられて、そのまま彼の唇を受け入れた。
すごく柔らかくて、
温っかだった。