第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「ところで雅紀、例の件どうなった〜?」
「あ、例の件ね♪もちろん、バッチリ進んでるよ!」
「流石雅紀!任せて正解だったね♪」
「新歓コンパには少しおしゃれかもしれないけど…」
「ふ〜ん、何系?」
「沖縄料理」
「へぇ〜、変わってていいね…ありがと♪」
「どういたしまして♥️お礼は今夜…ふふふ」
「ニノも来てよ!新歓」
「あ、はい。楽しみです」
俺の言葉に、櫻井さんは首を少し傾けてにっこり笑った。
王子様のスマイルはとんでもなく眩しくて、とんでもない破壊力だ…
それにしても、『今夜…ふふふ』が気になる…
それから月日は忙しなく過ぎ、月も変わっていた。
眩しい夏はもうすぐそこだ。
俺はすっかり二人と仲良くなっていた。
「ニノ〜、今日はミーティングだよ♪」
「うん、分かってる」
カレーうどんの汁を飛ばしながら、相葉さんが美味しそうに食べている。
あ~あ、あの染み、ナノックスじゃなきゃ落ちないのに…
大学のカフェテリアのテラス席。
俺は相葉さんとランチを取っていた。
もちろん、この後翔さんが合流することになっている。
『かくれんぼ同好会』の活動は月一回の『オフィシャルかくれんぼ』がメイン。
全国大会も参加するとか…
かくれんぼの全国大会があることを、初めて知った。
同好会なので、他のところと掛け持ちしてるやつもいるけど。
いつも参加するのは、大体30人くらいなんだって。
ほんとは100人近い会員がいるらしいけど。会ったことない人もいて…
俺は基本面倒くさいのは嫌いだし、本来はインドア派だから。
ひとつ入ってれば十分だ。
それに……