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夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】




「雅紀〜…お前は全く。危ないだろ?」
「だって俺、翔ちゃんが待ってると思って、305から、ダッシュしてきたんだよ!」
「305だったんだ…唐澤教授?」
「そっ!あのセンセ、いっつも時間になっても終わらないんだよ…
ほんと、やんなっちゃう……って(゜_゜)」


目の前で繰り広げられるやり取りに、すっかり蚊帳の外状態だった俺に、豪快な彼がやっと気づいた。


「あっ、もしかして、一年生?」

「そ。俺がゲットしたんだ」
「流石翔ちゃん!早いよ〜♪」

あ……また王子様に無遠慮に抱きついた、この人…(-_-#)

「あ、っと。ごめんね、君…えっと…」
「我が同好会のニューフェイス♪二宮和也くん」
「二宮くん?俺、相葉雅紀!翔ちゃんと同じ2年だよ。よろしくね!」
「あ…はい…よろしく、お願いします…」


どう見ても空気読めない系と思われる相葉さんに、わざと距離感出して挨拶したのに、

「二宮くん、可愛いねえ♪あ、男の子だから、カッコイイかな(^^)」
「あ、いや…」
「でも、二宮くん、ってさ、堅いよね?別の呼び方…、ねえ、友だちには何て呼ばれてるの?」

なんかこの人、凄いな…ぐいぐい来る…

「……ああ、だいたいは、ニノって…」
「ニノ?いいね、それ。ニノ♪よろしくね♥️」

無遠慮に差し出された右手をそっと握ると、相葉さんは引き寄せてグッと握り直した。

驚いて右手の先をたどって顔を見ると、太陽みたいにニカッ、と笑い、顔面の右側をギギギっと歪めた。

………??

もしかして今の、ウインクのつもりかな?


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