第23章 ご城下らぷそでぃ【S×O】
歴代の将軍の中には、側室として男を側に置いていた者もいた、と聞いたことがある。
私は決して、好色のためにさとと寝屋を共にするのではない…
快楽のみを求め、男であるさとを組み伏せた訳ではない。
私は…
私は……
貪るように吸い上げていた唇を離し、耳を軽く食むと、さとは艶めく声をあげた。
それが恥ずかしかったのか、さとの首筋は見る間に桃色に染まった。
「さと…声を…もっと聞かせてくれ」
「……でも…」
「でも、なんだ?」
「…何もかもが初めてのこと故…心の臓が…飛び出しそうにございます…」
………なんと、可愛らしいのだ
真っ赤になって両手で顔を覆うさとが、どうにもこうにも愛しくて…
私だって、このような歯止めの効かぬ燃ゆる思いをもて余す程だ。
滑らかなる肌に手を滑らすと、平らな白き胸に小さな小豆ほどの粒が膨らみかけていた。
そっと指先で摘まむと、さとは『ひやっ…』と鳴いた。
掌でそっと撫でながら、もう一度二本の指で摘まみ上げる。
「…あっ…あ、ぁァ…」
鈴を転がしたような声がもっと聞きたくて、執拗に小豆の粒を弄んだ。
可愛き声を堪えきれないさとは、組み敷かれた身動きの取れない肢体をもじもじと動かした。
閉じようとする両足の付け根……
私と同じ性が、ゆるゆると勃ち上がっていた。
今まででは、あり得ないし、考えたこともなかったが、私もまたさとよりも更に隆々と硬く滾っていた。