第21章 幼馴染の君と僕【M×N】
現実逃避すべく、ゲームを起動させると、突然部屋のドアが開いた。
「何してんの?」
「びっ、びっくりした~///」
潤はニヤニヤしながらドアを閉めた。
「どうしていなくなっちゃったの~?」
そう言いながら俺の隣に座った潤…
ち、近いって…
「近所に挨拶行くんだって~。おばさんも着いてったから、あれは当分帰って来ね~な」
「そ、そう…」
急に二人っきりなんて…どうしよう///
「続けていいよ♪」
「えっ??」
「ゲーム、俺見てるから。昔もよく見せられたじゃん!」
「あぁ…う、うん…」
潤に促され、俺はゲームを始めた。
でも、潤の視線をビシバシ感じて。
ゲームに集中なんかできない///
「ねえ、また死んじゃったよ~?」
少し笑いながら、潤が言う…
あ~///もう!!
どうしたらいいんだよ、俺…
「あ、あのさ…」
「俺、忘れてないよ…」
重なった潤の言葉に、俺は固まった。
「あの夜の事…和は忘れたの?」
「忘れる訳ないじゃん!」
「よかった~、和、冷たいから、忘れちゃったのかと思ったよ~」
…忘れるはずない。
ただ、潤があんまりカッコよくなってて…
可愛かった潤が、こんなに男っぽくなってるなんて…