第1章 仰せのままに…【S×M】
俺の自信作の肉じゃがに、味噌汁、浅漬け……と、翔くんは気持ちいいくらいにどんどんと口に放り込み、腹に落としていく
「…そんなに慌てなくても、ご飯は逃げないからさ…」
嬉しくてたまらないくせに、わざと平静を装ってそう言うと、翔くんは食べながら上目遣いに俺を見て、
「だって、マジで旨いんだもん!それに……」
それに??
「早く食べて、松潤を抱きたいから……」
…………(゜゜;)
翔くん……
俺…死ぬよ?
固まる俺に、翔くんは悪戯っ子みたいな上目遣いで、
「確認だけど~、いいんだよね?」
え??いいって…何が…?
「俺が、お前を抱いても…」
う゛っ…何?そのエロっぽい目に、
いつもと違う艶を纏った低音は……
固まったまま、何も返せない俺に、翔くんは笑いながら、
「まあ、そんなに緊張しなくても…
俺に任してくれれば、いいからさ♡」
「……う、うん…お、ねがい、し、ます…」
ダメだ!喉が張り付いて声が上手く出ない///
俺の答えに、翔くんは大爆笑した
「松潤、お前、そういうとこさ~、可愛過ぎ♪」
…………
頭の中で、こだまが叫び続ける
『俺がお前を抱いても』
『おれが、おまえを…』
『おまえ、かわいすぎ』
翔くん…
俺、
俺さ~、翔くんとひとつになったらさ…
…泣いちゃうかも…
嬉しくて、幸せで、
夢みたいで…
1年前の自分に教えてやりたいぜ!
諦めないと、絶対いい事あるから!!って。
「ごちそう様!!
よし、松潤、一緒に風呂入るか~?」
……(ボンンッ///)←思考回路が壊れた音…