第1章 仰せのままに…【S×M】
翔くんは『うまい、うまい』と大きな口でもぐもぐ食べた
大口開けて、たくさん頬張り、頬を膨らませて食べる翔くん…それ見ただけで幸せな気持ちになれるよ~
「よかった~♡」
翔くんの前に腰を下ろし、暫く彼が食べる様子を眺めていた
何て幸せな時間なんだろう~♡
モグモグ食べる彼を、出来るならずーっと見ていたい…
「…?松潤、食べないの~?」
「食べるよ…」
「一緒に食おうぜ!…って、作って貰った俺が言うのも変だけどな~」
「じゃ、いただきます~♪」
手を合わせ、食べ始めた
ホントだ、このサバ、超大成功だ!良かった~
「このサバ、マジで超旨いよ!」
「そう~?」(まあ、そうでしょう♡)
「ホントに!!銀座の料亭より、松潤の方が旨いのよ」
「それは、言い過ぎでしょ~…よかったら、俺のも食べる?」
「いいの??」
「うん、俺味見した時食べたしさ~」
「じゃ、遠慮なく…」
えっ??
目を伏せて、俺に向かって大きな口を開けている翔くん…
これって…これってさ…(#^^#)
翔くんの顔を見たまま動かないでいると、
パッと大きな目を開け、俺をじっと見つめた
「松潤の、くれるんでしょ?…あ~ん♡」
やっぱりか(≧▽≦)
これは、『あ~ん』で間違いなかったんだ!!
ああああ、ドキドキする!
翔くんの口に『あ~ん』でサバを…
俺の煮付けたサバを…
↑はよ、せいや!!
「…はい…あ~ん…♡」
翔くんの口の中に、サバを一口取って入れた
「あ~、松潤のくれたサバの方が旨いかも♪
なんてな~♡」
そう言いながら、翔くんは唇の端についたサバの油を舌先で舐めとった
………(再び絶賛硬直中)……
今からこんなバクバクしてて、
今夜もつのか!?俺の心臓は……