第15章 仔猫のしょう【A×N】
しかし、俺の期待も虚しく、
毎日夜になると、しょうはかずに纏わりついていき、かずはそんなあいつを放ってはおけず…
結果、俺は放っておかれた(T_T)
早く帰ってきてくれよ~友達!
そんであいつを連れてってくれ!!
俺がそんなだから、当然しょうは俺には懐かなくて、2回ほど引っかかれた
「雅紀~、なんでいつもそうなんだろうね~
は~い♪しょうたん、ご飯でちゅよ~❤」
(=_=)…
なんだその言葉使い///
俺はもう、しょうが羨ましくて仕方なかった
そんなある夜のこと
かずが収録で遅くなり、
俺としょうは二人で部屋にいた
俺はテレビを見ながら夕飯を食べ、
ご飯を食べ終わったしょうは、ソファーで丸くなっていた
……気まずい…
暫くすると、
予報通りに外は大雨になり、
時折雷が轟いた
「みゃあああ///」
ひと際大きな音がしたら、しょうが俺に飛びついてきた
こんな時だけさ…助けてなんか、やるもんか//俺のかずを独り占めした罰だし……
でも……
俺の膝で小さく震えるしょうが…
何かさ…
振り落とそうと思っていた俺は、
そっとしょうを抱き締めていた
……おまえさ。なんて頼りな気で、細っちいんだよ……
気が付いたら俺は、しょうをパーカーに包み、抱き締めて、大丈夫だよ…と、優しく撫でていた