第15章 仔猫のしょう【A×N】
その夜。
「…かず…好きだよ…」
「…あんっ…まさき…もっとぉ〜」
可愛いく喘ぐかずをベッドで組み敷いて、
さて、これからって時に、
「みゃあ~…」
…まさか!?
気が付くとベッドの下にしょうが来ていた
もちろんそんなの無視だよな~
何しろ今いいとこなんだから!
恋人たちの大切な時間を、こんな奴に邪魔される訳にはいかない…
「どうちたの~?しょう❤さみちかったのぉ?」
あろうことか、かずは俺の下からすり抜けて、
裸のまんまでしょうを抱き上げた
オイオイ//うそだろ~??
「雅紀〜、きっとこの子、新しい環境で寂しんだね~
今夜は俺、しょうと寝るわ」
そう言ったかと思うと、さっさと寝間着を着込み、しょうを抱っこして行ってしまった
はあ~??何だ、それ?
ベッドにひとり取り残された俺の手には、装着しようとしてたゴムが握られたまま…
かずをあいつに取られた!
あの、『しょう』に…
途中で放り出された俺は、反り返る息子を『期待すんな!バカッ』と軽く叩いて、ボクサーに無理やり押し込め、布団を被った
しょうは今頃リビングのソファーで、
かずに抱かれて眠ってるのかと思うと、
悔しくてなかなか寝付けなかった
でも、あいつが慣れれば一人で寝るだろ~?
それまでの辛抱だ
俺は自分にそう言い聞かせて、
ぎゅっと目を閉じた