第15章 仔猫のしょう【A×N】
かずが仔猫を連れて来た
友達が飼ってる猫で、彼が海外出張の間、かずが預かることになったらしい
んで、
俺のマンションは動物OKだから、しばらくここに住むって、荷物をもってやって来た
いいけどさ
嬉しいよ~…?
でもさ。
「アメリカンショートヘアーって種類なんだって!だから『しょう』って、安易だよな~♪」
そう笑いながら、かずがケースから出した『しょう』は、
目が真ん丸で…
心なしか、顔も翔ちゃんに似てた
『しょう』はないわぁ〜(-_-;)
しょうは大きなくりくりした目で俺を見て、
「みやぁ~」と鳴いた
俺とかずはメンバー公認の恋人同士
でも一緒に暮らしてる訳じゃなかったから、かずの訪問は、本来なら喜ぶべきことだ
でも猫の名前が、どうも引っ掛かる
しょうってさぁ…どうなの~?(-"-)
だって、ほら今も…
「しょうちゃ~ん、ミルク飲みましゅかぁ~❤」
かずは仔猫にべったりで、久々に俺ん家来たのに、
まだちゅうもしてない///
あ――っ!!今、しょうにちゅうした!
何だよぉ(T_T)
俺じゃなくて、そいつかよ~///
俺はもう、最初っからしょうにライバル心剥き出しだった