第14章 幻想花【A×M】
「…あ、あっ…あ…雅紀…イクよ///」
「…潤…俺も、もう…あああっ///」
「雅紀、何かあったの?いつもと違う…」
あの刑事に追われてる不安から逃れたくて、今夜は潤を滅茶苦茶に抱いた
「…ごめん…潤、酷くした…」
「うんん…いいんだよ…何かあったの?」
俺は正直に、櫻井っていう刑事のことを話した
不安に震える俺を、潤は抱き寄せて優しく背中を撫でながら、
「雅紀…死のうか?」
って、そう言った
まるで、おやすみの挨拶をするみたいに穏やかに
「潤……」
「俺はそれでもいい…雅紀と離れるくらいなら、いっそのこと一緒に……俺、雅紀がいなくちゃ、もう、生きていけないんだ…」
「…潤…」
俺は、折れそうな程に潤を抱き締めた
もう、離れることなんか、俺たちにはできないんだ。潤のいない生活なんて、生きている意味がない…
ならば……
約束の言葉なんかいらない
二人の気持ちはもう決まっている。
迷いなんかない
俺たちはもう一度、強く激しく求めあった