第1章 仰せのままに…【S×M】
夕飯は、翔くんどうしたかな?
まあ自分で作る訳ないから、用意してないだろうし……
よし!
材料買ってって、作ってあげよう♪
いつも買い物をするスーパー…
翔くん家って、調味料とかも何にもないだろうから、自宅からいろいろ持ってきた
今日は久々の日本だから、和食にしようと思って、それなりのものを持って来ている
冷蔵庫にも、水しかないみたいだから、
1から全部そろえないと…
あれこれ吟味してかごに入れるのも楽しい俺は、どっからどうみても、彼氏の家を尋ねる少女の顔をしていたんだろうな…その時は思わなかったけどね…
結局山のように買い込んでしまって、
スーパーの袋を3つもぶら下げて翔くんの部屋の前に立っていた
「いらっしゃ…って、何買って来たんだよ~?」
驚いて目を真ん丸にする翔くんに
気合い入りすぎの自分が、急に恥ずかしくなった
「あ、えっと、いや…夕飯、作ろうと思って…」
お洒落な言い訳も思いつかないまま、
俺はそのままを伝えた
すると翔くんは、
「潤!!ありがと~♡超嬉しいよ!!
やっぱり、今夜は潤を誘って正解だよ~」
そう言って俺を抱き締めてくれた
嬉しくって、嬉しくって…
泣きそうになったけど、
ご飯作ってくれそうだから、
俺にした…のかな??
頭の片隅にそんな思いも浮かんだけど
まあ、それでもいいや(*^-^*)
だって翔くんと一緒に過ごせるんだもん!
夢にまで見た、恋人同士としての
ふたりっきりの甘い時間…♡
「おっ、お邪魔しまぁ~す…」
3つの袋を、1個も持ってくれない翔くんの背中を追いかけて、俺はいそいそとリビングに入っていった